行きたくない飲み会に誘われたことってありませんか?
「たくさんあります」という返事が多そうです。
ですので,需要があるであろう
断り方
について,ふと思ったことを書きます。
一応は自由に判断できる状態で誘われた場合の話です。契約書上の義務とか,脅迫的に要求されたときは別の話になります。
さて。
断り方というのは要望の伝え方の1つですので,以前書いた要望の伝え方と共通の話でもあります。
断るときに大切なことは,
素直に自分の意思を伝える
ということだと思います。
「申し訳ありませんが,参加するつもりはありません」
「参加したいと思っておりませんので,私は結構です」
と言ってしまうということです。
勇気が要るように感じるかもしれませんが,私はこれがお互いにとって一番いい方法だと思っています。
もちろん,ちゃんと相手に配慮して,感情的にならずに,ですよ。
他の予定が本当にあるなら「予定があります」と伝えて断ることはもちろんあるでしょう。
ただ,本当は何も予定なんてないのに
「その日は別の予定がありますので」
と言って断っている人って結構多そう。
私もやったことあります。
でも,よく考えると,この方法は結構なリスクがありませんか?
「何の予定があるの?」
とか聞かれたらどうしましょうか。
適当な嘘をついても,バレたら余計面倒なことになりますよね。
「キャンセルできないの?」
「どっちが大事なんですか?」
とか面倒なこと言われる可能性もあります。
もっと困るのは
「じゃあ今度また誘うね」
という返事が返ってきたりすることです。次も嘘をついて断るのでしょうか。
そのうち,
「日程変えられるけど,いつなら空いてる?」
「今回は調整できるように早めに誘ったよ!いつなら空いてる?」
とか無邪気に言われたらどうしましょうか。
さて,「行くつもりはありません」と「予定があって行けません」とで,何が違うんでしょうか。
それは,
自分の意思なのか 客観的な理由なのか
という違いです。
「行くつもりはありません」というのは,自分の意思です。
「その日は行けません」というのは,正確には「行こうと思っても行けない理由(予定)があります」ということですので,客観的な理由を伝えていることになります。
客観的な理由を持ち出すと「本当に行けないのか」「キャンセルできないのか」「来れる日はいつなのか」といったテーマで相手と議論になってしまうことがあります。
セールスマンに勧誘を受けたときになかなか断れない人は,ここをご理解いただいたら断りやすくなるかもしれません。
「忙しいから」
「お金がないから」
と言うと,
「忙しくないときでいいですよ!」
「分割もできますよ!」
とか言われて議論になってしまい,どんどん断りにくくなってしまいます。営業マンはそういう議論のプロですからね。
他方,自分の意思として
「買いたいと思わないです」
と伝えた場合,議論にならないんです。「何で買いたくないんですか?」と聞かれても「買おうと思わなかっただけです。特に理由はないです。」と言い続けるだけで話は済みます。主観的な意思ですので,相手も踏み込めないんです。
とはいえ。
多くの人は,自分の意思として飲み会に「参加するつもりはない」と伝えたくないようです。
その理由としては
「せっかく誘ってくれた相手を傷つけてしまうのが嫌なんです」
「断って嫌われたくない,怒らせたくない」
というご意見が多そうです。
うーん・・・
皆さんの周りの方は,飲み会に行きたがらないという理由で傷ついたり怒ったり嫌ったり,本当にするんですかね・・・?
嘘ついているのがバレた方がずっと嫌われると思いますけどね。隠し通せる自信がある人はまあ,いいのかもしれませんが。
いずれにせよ,行きたくないのに行きたいかのように装うということは当然,「じゃあまた今度誘うね!次は日程合わせるからね!」と言われるリスクがあると思っておいた方がよさそうです。
結局,
変に嘘をつかず
感情的にならずに
相手に配慮して
自分の意思を正直に伝える
というのが最も,トラブルになりにくいと思います。
それができるなら苦労しない,という話なのかもしれません。
ですが少なくとも私は,行くつもりのない飲み会に誘われたときに「すみません,行くつもりはありませんので結構です」と伝えて,相手に怒られり嫌われたという記憶はないです。とかやっているうちに,行きたくない飲み会に誘われることはほとんどなくなりました。
気付いていないだけで,嫌われただけかもしれませんけどね。
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